2018/05/21 00:01

縁あって6日間、秋田でじゅんさいを採らせてもらうことができた。

1日目は寒さで震え
2日目は強風で波立つ水面と風に翻弄される舟に船酔いでダウン。
寝込んで窓から見る杉林が風を受けてありえないくらいの動きをしていた。

朝は9時(摘み手さんたちはもっと早い)〜夕方5時前までひたすら黙々とじゅんさいを摘むとどうなるか、
つけ爪をせずに積む手はふやけて皮がむけ、爪が割れる。利き手の反対はずっと舵代わりの竹棒を握りしめているので、握力がなくなる。
手を冷たい水につけているので体が冷えてトイレが近くなる!(これが一番難儀なことだった)
水面の照り返しで肌と目が焼けて夜に痛み出す。
三半規管が弱いので風が吹くと船酔い。それでも黙々と手を止めない、まさに修行僧のような毎日。


それでも、雨粒がついたじゅんさいや雑草の葉や水辺の生き物や、じゅんさい畑の周りで夜に匂い立つ藤の花の香り、野鳥の鳴き声、そんな自然と一体化する中、聞こえる選挙カーのウグイス嬢のアナウンス、、、。
何より育ち始めたばかりのじゅんさいの美しさといったら、
面白すぎて辛いことなど吹っ飛んでまた翌日が楽しみになる。

夜は夜でライトアップの実験。なんという非日常感。